クロスバイク135mm対応ホイールの交換方法【完全ガイド】

クロスバイクのホイール交換を考えているなら、まずは「135mmエンド幅」の規格を理解することが重要です。リムブレーキ対応とディスクブレーキ対応では選ぶべきホイールが異なり、130mmのロード用ホイールを流用する際には注意点もあります。
本記事では、135mm対応ホイールの種類や選び方を解説し、交換時の具体的な手順や必要な工具についても詳しく紹介します。
また、交換後のメンテナンス方法や、最適なタイヤの選び方についても説明しているので、より快適なライドを実現するための参考になるでしょう。
「どのホイールが最適なのか?」「交換の際に気をつけるべきポイントは?」といった疑問を持つ方に向けて、分かりやすく解説しています。ホイール選びに迷っている方は、ぜひ最後までご覧ください。

- 135mmホイールはリムブレーキ用とディスクブレーキ用がある。適合確認が必須。
- ホイール交換で快適性UP。軽量化や剛性向上で巡航速度が安定。
- 用途に合ったホイール選びが重要。街乗り・ロングライド向けなどタイプを確認。
- 交換後は振れ取りや空気圧管理を徹底。定期メンテで長持ちさせよう。
クロスバイクの135mmホイール交換【基礎知識】
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クロスバイクのホイール交換は、快適な走行性能を維持するために重要なメンテナンスの一つです。特に135mmエンド幅のホイールはクロスバイクに多く採用されており、交換の際には適切な互換性のあるホイールを選ぶことが求められます。
135mmエンド幅は、MTB由来の規格で、一般的なロードバイクの130mmとは異なります。このため、交換時には対応するホイールを選ぶ必要があり、リムブレーキ対応かディスクブレーキ対応かも重要なポイントになります。
特に、ディスクブレーキ仕様のモデルが増えているため、リムブレーキのホイールは選択肢が限られる傾向にあります。
例えば、ホイールを交換する際には、クイックリリースやスルーアクスルの規格も確認が必要です。
また、変速機の対応段数や、ホイールのリム幅によって装着できるタイヤの種類も変わります。適切な組み合わせを選ぶことで、安全性と快適性を両立させることができます。
ホイール交換は自転車の走行性能に直結するため、慎重に選ぶことが大切です。適合するホイールの選定や、必要な工具の準備をしっかり行い、スムーズな交換作業を目指しましょう。
135mmエンド幅とは?クロスバイクのホイール規格を理解する

クロスバイクのホイールを交換する際、最も重要な要素の一つがエンド幅です。エンド幅とは、リアホイールのハブを固定するフレームの内側の幅を指します。
一般的なクロスバイクでは、135mmのエンド幅が採用されることが多く、これはマウンテンバイク(MTB)の規格と共通しています。一方で、ロードバイクでは130mmが主流です。そのため、ロード用ホイールをそのままクロスバイクに取り付けることはできません。
また、135mmエンド幅は主にクイックリリース(QR)方式で固定されることが多いですが、最近ではスルーアクスル方式のフレームも増えています。ホイールを交換する際は、エンド幅だけでなく固定方式も確認することが重要です。
さらに、リムブレーキ対応のホイールとディスクブレーキ対応のホイールが存在するため、ブレーキシステムとの適合性も考慮しなければなりません。
クロスバイクに適したホイールを選ぶには、エンド幅だけでなく、ブレーキ方式や変速機の互換性にも注意を払う必要があります。
ホイールの交換を検討する際には、自分のクロスバイクがどの規格に対応しているのかを確認し、適切な製品を選ぶことが大切です。エンド幅の違いを理解しておくことで、スムーズなホイール交換が可能になります。
ホイール交換のメリットと注意点【快適性・走行性能UP】
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クロスバイクのホイールを交換すると、走行性能や快適性が向上します。特に、標準で装備されているホイールから軽量かつ高性能なものに交換すると、ペダリングが軽くなり、加速や巡航速度の維持がしやすくなります。
ホイールの剛性が高いものを選べば、力の伝達効率も向上し、ロングライドやスポーツ走行をより快適に楽しめます。
さらに、ホイールの交換によってタイヤの選択肢が広がる点もメリットの一つです。例えば、細めのロード向けタイヤを装着すればスピードを重視した走行が可能になり、太めのタイヤを選べば安定感が増し、悪路や段差での衝撃を和らげることができます。
このように、ホイール交換によってライディングスタイルに合わせたカスタマイズが可能になります。
しかし、ホイール交換には注意点もあります。まず、エンド幅やブレーキの互換性を確認しないと、取り付けができない可能性があります。
特に、クロスバイクのエンド幅135mmに対してロードバイク用ホイール(130mm)を流用しようとすると、適切なスペーサーを使用しない限り、フレームへの負担が増加し、最悪の場合破損の原因になります。
また、ホイールを軽量なものに交換すると、耐久性が低下することもあります。特に、スポークの本数が少ないホイールは剛性が高い反面、衝撃に弱くなるため、街乗りや段差の多い道では注意が必要です。さらに、ホイールの価格も幅広く、予算に応じて選ぶことが求められます。
ホイール交換は、クロスバイクの走行性能を大きく変えるカスタムの一つです。選び方を誤ると逆に快適性が損なわれることもあるため、用途や乗り方に合ったものを選ぶことが大切です。
700C 135mmホイールの種類|ディスクブレーキとリムブレーキの違い

クロスバイクのホイールを交換する際、最初に確認すべき点の一つが「ブレーキの種類」です。ホイールにはディスクブレーキ対応とリムブレーキ対応の2種類があり、それぞれ特徴が異なります。
ディスクブレーキ対応ホイール
ディスクブレーキ対応のホイールは、ハブ部分にブレーキローターを取り付ける設計になっています。ブレーキの制動力をリムではなくローターで発生させるため、天候の影響を受けにくく、雨の日でも安定したブレーキ性能を維持できます。また、リムが摩耗しにくいため、ホイールの寿命が長くなる点もメリットです。
一方で、ディスクブレーキ対応のホイールは、リムブレーキ用のホイールと比べて重量が増えることが多く、同じグレードでも価格が高めになる傾向があります。また、ホイール交換の際はブレーキローターの取り外し・取り付けが必要となるため、メンテナンスの手間が増えることも考慮しなければなりません。
リムブレーキ対応ホイール
リムブレーキ対応のホイールは、ホイールのリム部分にブレーキシューを押し付けることで制動力を得る仕組みです。このタイプのホイールはディスクブレーキ対応のものと比べて軽量なモデルが多く、価格も比較的手頃です。また、構造がシンプルなため、交換やメンテナンスの手間も少なく済みます。
ただし、リムが直接ブレーキシューに擦れるため、長期間の使用でリムが摩耗し、定期的な交換が必要になります。また、雨の日や泥の多い環境では制動力が低下しやすく、急なブレーキ操作がしづらくなることもあります。
どちらを選ぶべきか?
クロスバイクに搭載されているブレーキシステムに応じたホイールを選ぶことが最優先ですが、もし両方の選択肢がある場合は、用途やライドスタイルに応じて選ぶのが良いでしょう。
天候を問わず安定した制動力を求めるならディスクブレーキ、軽量で手軽な交換・メンテナンスを重視するならリムブレーキがおすすめです。
おすすめの135mm対応ホイール【性能・コスパで比較】
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クロスバイクのホイール交換を検討する際、性能とコストのバランスを考慮することが重要です。135mmエンド幅に対応したホイールには、エントリーモデルからハイグレードモデルまで幅広い選択肢があります。ここでは、コスパに優れたホイールと高性能ホイールを紹介します。
1. コストパフォーマンス重視のホイール
サイクルデザイン 700C クロスバイク用ホイール(リムブレーキ対応)
軽量アルミ製で、クロスバイクの補修・交換用として定番のモデルです。価格が手頃でありながら、耐久性と走行性能を備えているため、街乗りや通勤用途に最適です。
エントリークラスながら、10/11速対応で耐久性に優れています。センターロック式のディスクブレーキを採用しており、シマノのパーツとの互換性が高いのも魅力です。
2. 性能重視の高グレードホイール
ALEXRIMS CXD4(ディスクブレーキ対応)
グラベルライドにも対応する軽量ホイールで、剛性が高く、耐久性にも優れています。リム幅が24mmあり、安定感のある走行が可能です。長距離ツーリングやスポーツ走行を楽しむ人におすすめです。
Mavic Aksium Elite UST(リムブレーキ対応)
軽量かつ高剛性な設計で、転がり抵抗の少ないチューブレス仕様にも対応。舗装路での走行性能を重視するライダーに適しています。
選び方のポイント
ホイールを選ぶ際は、自転車のブレーキ方式と変速数に適合するかを確認することが大切です。また、耐久性を重視するならスポーク数の多いホイールを、軽さを重視するならエアロリムの採用されたモデルを選ぶと良いでしょう。
コストを抑えながらも性能を求めるならシマノやサイクルデザインのエントリーモデル、より高いパフォーマンスを求めるならMavicやALEXRIMSの上位モデルがおすすめです。用途に応じて最適なホイールを選び、快適なライドを楽しみましょう。
Vブレーキ対応の135mmホイール|選択肢と互換性

クロスバイクのホイールを交換する際、Vブレーキ対応の135mmホイールを選ぶことは重要です。多くのクロスバイクはVブレーキを採用しており、それに適合するホイールを選ばなければなりません。
ディスクブレーキ対応のホイールとは異なり、Vブレーキ対応のホイールはリムの側面にブレーキ面(ブレーキシューが接触する部分)が必要です。
Vブレーキ対応の135mmホイールの選択肢
Vブレーキ対応のホイールは、主にクロスバイクや一部のツーリングバイク向けに販売されています。以下のようなモデルが代表的です。
- サイクルデザイン 700C クロスバイク用ホイール
コストパフォーマンスに優れ、街乗りや通勤向けに最適。リムのブレーキ面がしっかり設計されているため、ブレーキの効きが良く、耐久性も確保されています。 - GRK RW-700C CF アルミホイール
軽量アルミリムを採用し、8~10速のカセットスプロケットに対応。エントリー向けのクロスバイクに適しており、補修用としても使いやすいモデルです。 - ALEXRIMS AT470
頑丈なリムを採用し、長距離のツーリングにも耐えられる設計。軽量な設計ながらも剛性があり、安定した走行が可能です。
135mmホイールと互換性の注意点
ホイールを交換する際は、以下のポイントに注意する必要があります。
- エンド幅の確認
135mmエンド幅のホイールは、MTBやクロスバイクに多く採用されています。一方で、ロードバイクは130mmが主流なため、誤って購入しないようにしましょう。 - Vブレーキ用のブレーキ面の有無
ディスクブレーキ用のホイールにはリムブレーキのブレーキ面がないため、Vブレーキでは使用できません。必ずリムブレーキ対応のホイールを選ぶ必要があります。 - カセットスプロケットの互換性
8速、9速、10速などの変速機に対応したハブを選ぶことが重要です。特にホイール交換後に変速調整が必要になるため、交換前に確認しておきましょう。
Vブレーキ対応の135mmホイールは、クロスバイクに最適な選択肢の一つです。選ぶ際にはエンド幅やブレーキ面の有無をしっかり確認し、適切なモデルを選ぶことで快適な走行を維持できます。
クロスバイクの135mmホイール交換【深堀り情報】
![Cross-bike-135mm-wheel-replacement-[in-depth-information]](http://www.cycle-highway.com/wp-content/uploads/2025/02/クロスバイクの135mmホイール交換【深堀り情報】.webp)
- 135mmホイール交換に必要な工具と準備
- ディスクブレーキとリムブレーキ|交換時の違いと注意点
- 130mmエンド幅のロードホイールは流用できる?互換性を解説
- 700C 135mm ホイール交換の具体的な手順【写真付き解説】
- 交換後のメンテナンスと最適なタイヤ選び【耐久性を高めるコツ】
135mmホイール交換に必要な工具と準備

クロスバイクのホイールを135mm対応のものに交換する際、適切な工具と準備が必要です。交換作業自体は比較的シンプルですが、専用の工具がなければスムーズに進められません。事前に必要な道具を揃え、作業手順を理解しておくことで、トラブルなく交換を完了できます。
ホイール交換に必要な工具
- 六角レンチ(5mm、6mm)
クイックリリースやスルーアクスルを固定するために使用します。ホイールの取り外しや調整時に必要となるため、サイズを間違えないようにしましょう。 - タイヤレバー
ホイールを交換する際は、タイヤを付け替える必要があります。タイヤレバーがあれば、タイヤの取り外し・取り付けがスムーズに行えます。 - フリーホイールリムーバー(スプロケット外し工具)
カセットスプロケットを交換する場合、専用のスプロケット外し工具が必要になります。特に、8速・9速・10速のカセットを使用している場合は、対応する工具を確認しましょう。 - チェーンウィップ(スプロケット固定工具)
スプロケットを外す際に、スプロケットが空転しないように固定するために必要です。ホイール交換と同時にスプロケットのメンテナンスをする場合にも役立ちます。 - 空気入れ(フロアポンプ)
ホイール交換後にタイヤの空気を入れるために必須です。適切な空気圧を維持することで、乗り心地や耐パンク性を確保できます。 - トルクレンチ(スルーアクスルの場合)
スルーアクスルタイプのホイールを使用する場合、規定のトルクで締める必要があります。適切なトルクで固定することで、走行中のトラブルを防げます。
ホイール交換の準備と手順
- 事前にホイールの規格を確認する
135mmエンド幅のホイールを選び、現在のホイールと互換性があるかをチェックします。特にブレーキ方式やスプロケットの対応を確認しておきましょう。 - 自転車を安定した場所に固定する
作業中にバイクが倒れないよう、メンテナンススタンドを使用するか、地面に安定させることが大切です。 - クイックリリースまたはスルーアクスルを外す
ホイールを固定しているクイックリリースやスルーアクスルを緩め、ホイールを取り外します。このとき、ディレイラー(変速機)を軽く押してホイールをスムーズに外せるようにすると作業がしやすくなります。 - タイヤとスプロケットの移植(必要に応じて)
新しいホイールにタイヤを取り付け、カセットスプロケットを移植します。スプロケットを新調する場合は、対応する変速機と一致しているかを再確認してください。 - ホイールをフレームに装着し、固定する
クイックリリースやスルーアクスルを適切なトルクで締め、ホイールがしっかり固定されていることを確認します。 - ブレーキと変速の調整
ホイール交換後はブレーキシューの位置や変速機の調整が必要になることがあります。特にディスクブレーキの場合、パッドとローターのクリアランスを確認し、必要に応じて調整してください。
ホイール交換時の注意点
- ブレーキの位置を調整する
リムブレーキの場合は、ブレーキシューがしっかりリムに当たるように調整し、片寄りがないか確認します。ディスクブレーキの場合は、ブレーキパッドとローターが適切な位置にあるかをチェックしてください。 - クイックリリースの締め具合を確認する
緩すぎるとホイールが外れる危険があるため、適切な強さで締めるようにしましょう。 - ホイールのセンターを確認する
交換後、ホイールが左右どちらかに寄っていないか確認し、必要に応じて微調整します。
ホイール交換は適切な工具と手順を理解して行うことで、スムーズに作業を進められます。事前準備をしっかり行い、安全で快適なライドを楽しみましょう。
ディスクブレーキとリムブレーキ【交換時の違いと注意点】
![Disc-brakes-and-rim-brakes-[differences-and-precautions-when-replacing]](http://www.cycle-highway.com/wp-content/uploads/2025/02/ディスクブレーキとリムブレーキ【交換時の違いと注意点】.webp)
クロスバイクのホイールを交換する際、ディスクブレーキとリムブレーキでは大きな違いがあります。
それぞれのブレーキ方式に適合するホイールを選ばなければならず、交換作業にも異なるポイントが存在します。適切なホイールを選び、安全に交換するための注意点を解説します。
ディスクブレーキホイールの交換時のポイント
ディスクブレーキのホイールは、リムではなくローター(円盤)にブレーキパッドを押し当てて制動力を得る構造になっています。そのため、ホイール交換の際はリムの形状ではなく、ハブ部分の設計やローターの取り付け規格に注意が必要です。
- ローターの取り付け方式を確認する
ディスクブレーキには「6ボルトマウント」と「センターロックマウント」の2種類があります。交換するホイールが現在のローターと同じ取り付け方式であるかを確認しましょう。 - エンド幅とスルーアクスルの規格をチェックする
ディスクブレーキ対応のホイールは135mmエンド幅が基本ですが、最新のモデルでは142mmスルーアクスル対応のものもあります。クイックリリース式かスルーアクスル式かも含めて、自転車のフレームに適合するものを選びましょう。 - ブレーキキャリパーの調整が必要になることが多い
ホイールを交換するとローターの位置が微妙に変わるため、キャリパーの位置調整が必要になる場合があります。パッドとローターのクリアランスを確認し、必要に応じて調整しましょう。
リムブレーキホイールの交換時のポイント
リムブレーキのホイールは、ホイールのリム部分にブレーキシューを押し当てることで制動力を得る仕組みです。交換時にはブレーキシューの位置やホイールの互換性に気を付ける必要があります。
- ブレーキ面のあるホイールを選ぶ
リムブレーキ対応のホイールには、ブレーキシューが接触するための平滑なブレーキ面が設けられています。ディスクブレーキ用のホイールにはこのブレーキ面がないため、間違えて選ばないようにしましょう。 - リム幅の違いに注意する
交換前のホイールとリム幅が大きく異なる場合、ブレーキシューの位置調整が必要になります。ブレーキシューがリムにしっかり当たるように調整し、片寄りがないかを確認しましょう。 - エンド幅を事前に確認する
クロスバイクのリムブレーキ対応ホイールは135mmエンド幅が基本ですが、一部のモデルでは130mmや132.5mmのものも存在します。購入前にフレームのエンド幅と一致しているかを確かめることが大切です。
交換時の共通の注意点
ディスクブレーキとリムブレーキに関わらず、ホイール交換時には以下の点に注意しましょう。
- 変速機の調整が必要になることがある
ホイールの交換によりスプロケット位置が微妙に変わることがあるため、変速機(リアディレイラー)の調整が必要になる場合があります。特に多段変速のクロスバイクでは、交換後に変速がスムーズに動作するか確認しましょう。 - クイックリリースの締め付けを適切に行う
クイックリリース式のホイールを装着する場合、締めすぎるとフレームに負担がかかり、緩すぎると走行中に外れる危険があります。適度な力で確実に固定することが重要です。
ディスクブレーキとリムブレーキでは、交換時の注意点が異なります。どちらのタイプも適切なホイールを選び、調整をしっかり行うことで、安全で快適な走行が可能になります。
130mmエンド幅のロードホイールは流用できる?互換性を解説

クロスバイクのリアエンド幅は135mmが一般的ですが、ロードバイクのホイールは130mmエンド幅が主流です。このため、ロード用ホイールをクロスバイクに流用できるか気になる人も多いでしょう。
結論から言えば、流用は可能ですがいくつかの問題点があります。ここでは、130mmのロードホイールをクロスバイクに装着する際の互換性について詳しく解説します。
130mmホイールを135mmのフレームに装着する方法
135mmエンド幅のフレームに130mmのホイールを取り付ける場合、方法はいくつかあります。
- フレームを軽く締め付けて装着する
フレームのステー(後輪を支える部分)はある程度の弾力があるため、5mm程度であれば締め付けることでホイールを装着できます。ただし、フレームの負担が増え、剛性が低下する可能性があるため慎重に行う必要があります。 - 左右2.5mmずつのスペーサーを入れる
ホイールのハブ軸に2.5mmずつのスペーサーを挟むことで135mm幅に調整する方法です。この方法ならフレームに負担をかけずに装着できますが、チェーンラインがずれる可能性があるため、変速調整が必要になることがあります。
互換性の問題点と注意点
ロード用ホイールを流用する場合、単にエンド幅の問題だけでなく、いくつかの互換性の問題があります。
- ホイールの剛性の違い
ロードバイク用のホイールは130mm幅に最適化されているため、135mmのフレームに無理に装着すると剛性が低下し、ホイールの耐久性に影響を与える可能性があります。 - 変速機の調整が必要
130mmホイールを135mmフレームに取り付けると、スプロケットの位置が微妙に変わるため、リアディレイラーの調整が必要になります。特に9速や10速以上の多段変速の場合は、ギアの歯当たりがズレやすくなるため注意が必要です。 - ブレーキ位置の調整が必要になることがある
リム幅が異なる場合、ブレーキシューの位置を調整しないと適切に制動力を発揮できません。交換後はブレーキシューが正しくリムに当たっているかを確認しましょう。
【結論】完全な互換性はないが、工夫すれば装着可能
130mmのロードホイールを135mmのクロスバイクに流用することは不可能ではありませんが、フレームや変速機、ブレーキの調整が必要になります。
できるだけ純正規格のホイールを選ぶのが安全ですが、スペーサーを利用するなどの工夫をすれば、ロード用ホイールを活用することも可能です。
ホイール交換を検討する際は、互換性の問題をよく理解し、安全に取り付けられるかを確認することが大切です。
700C135mmホイール交換の具体的な手順

クロスバイクのホイール交換は、適切な工具と手順を理解していれば、自分で行うことが可能です。ここでは、700C135mmホイールの交換方法を詳しく解説します。
事前準備
作業を始める前に、以下の工具を準備しましょう。
- 六角レンチ(5mm・6mm):クイックリリースやスルーアクスルを外すために必要です。
- タイヤレバー:タイヤを取り外す際に使用します。
- スプロケット外し工具(フリーホイールリムーバー):スプロケットの移植が必要な場合に使います。
- チェーンウィップ:スプロケットを固定しながら外すために必要です。
- 空気入れ(フロアポンプ):ホイール交換後にタイヤに適切な空気圧を入れるために使用します。
交換手順
- 自転車を安定させる
作業しやすいように、自転車をメンテナンススタンドに固定するか、逆さまに置きます。地面に置く場合は、シートや布を敷いて傷がつかないようにしましょう。 - クイックリリースまたはスルーアクスルを緩める
ホイールを固定しているクイックリリースを緩め、取り外します。スルーアクスルの場合は、六角レンチでボルトを外してホイールを抜き取ります。 - タイヤとチューブを取り外す
タイヤレバーを使い、ホイールからタイヤを外します。この際、チューブも一緒に取り外しましょう。新しいホイールに流用する場合は、傷やパンクの有無をチェックしておくと安心です。 - スプロケットを移植する(必要に応じて)
交換前のホイールからスプロケットを取り外し、新しいホイールに装着します。スプロケット外し工具とチェーンウィップを使ってスプロケットを固定しながら、反時計回りに回して外します。 - 新しいホイールにタイヤを装着する
新しいホイールにタイヤとチューブを取り付けます。このとき、タイヤの進行方向を確認し、正しい向きで装着しましょう。リム内側のバルブ穴の位置も揃えておくと、メンテナンス時に便利です。 - ホイールを自転車に取り付ける
新しいホイールをフレームにセットし、クイックリリースまたはスルーアクスルで固定します。クイックリリースは適度な強さで締め、ガタつきがないことを確認します。 - ブレーキと変速機の調整
リムブレーキの場合は、ブレーキシューが正しくリムに当たるよう調整します。ディスクブレーキの場合は、パッドとローターのクリアランスを確認し、必要に応じてキャリパーの位置を調整しましょう。変速機もスプロケットの位置に合わせて調整が必要な場合があります。 - 最終確認と試走
空気を適正圧まで入れ、ホイールがしっかり固定されているかをチェックします。ホイールの回転がスムーズか、ブレーキの効きは十分かを確認したら、試走して異常がないか確かめましょう。
この手順に沿って作業すれば、安全にホイール交換ができます。初めての方は慎重に作業し、わからない点があれば専門店に相談するのもよい方法です。
交換後のメンテナンスと最適なタイヤ選び【耐久性を高めるコツ】
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ホイールを交換した後は、適切なメンテナンスを行うことで長く快適に使用できます。また、最適なタイヤを選ぶことで、耐久性や走行性能を向上させることが可能です。ここでは、交換後のメンテナンス方法とおすすめのタイヤ選びについて解説します。
ホイール交換後のメンテナンス
- 定期的にホイールの固定を確認する
クイックリリースやスルーアクスルが緩んでいないかをチェックし、必要に応じて締め直します。特に交換直後は、数回のライドごとに確認すると安心です。 - ブレーキの効きをチェックする
リムブレーキの場合、ブレーキシューがリムに適切に当たっているか確認します。ディスクブレーキの場合は、ローターがパッドに擦れていないかチェックし、異音がする場合は再調整が必要です。 - ホイールの振れを点検する
長期間の使用や悪路を走行すると、ホイールがわずかに振れることがあります。スポークのテンションが均一でないと振れが発生するため、ホイールの回転がブレていないか確認し、必要ならホイールの振れ取りを行いましょう。 - スプロケットとチェーンの清掃
ホイール交換後はスプロケットとチェーンの汚れが目立つことがあるため、定期的にクリーニングすることが重要です。専用のチェーンクリーナーやブラシを使い、汚れを落とした後、適量のオイルを塗布します。
最適なタイヤ選びのポイント
タイヤ選びは、ホイールの耐久性や乗り心地に大きく影響します。以下のポイントを押さえて、最適なタイヤを選びましょう。
- タイヤの太さを考慮する
クロスバイクでは700×28C〜700×35Cの範囲が一般的です。
- 28C:軽快な走りを求める人向け。ロードバイク寄りの走行感。
- 32C:バランスの取れた選択肢。街乗り・ツーリングに適している。
- 35C以上:安定性と乗り心地を重視する場合におすすめ。 - 耐久性とパンク耐性を重視する
長距離や日常の使用が多い場合は、耐久性に優れたタイヤを選ぶとメンテナンスの手間を減らせます。コンチネンタル「Grand Prix 4 Season」やシュワルベ「マラソンプラス」などのモデルは、耐パンク性に優れています。 - グリップ力と転がり抵抗のバランス
雨の日の走行が多い場合や舗装路以外も走るなら、トレッドパターンがしっかりしたモデルを選ぶと安心です。舗装路メインならスリックタイヤ、オフロード走行が多いならセミスリックやブロックパターンのあるタイヤを選びましょう。
交換後に最適な状態を維持するために
ホイールを交換した後は、定期的なメンテナンスと適切なタイヤ選びが重要になります。ホイールの固定や振れのチェックを行いながら、目的に合ったタイヤを装着することで、快適なライドを維持できます。特にクロスバイクは用途が幅広いため、走る環境に合わせてタイヤを選ぶことが長く楽しむコツになります。
クロスバイクの135mmホイール交換【まとめ】
![Cross-bike-135mm-wheel-replacement-[summary]](http://www.cycle-highway.com/wp-content/uploads/2025/02/クロスバイクの135mmホイール交換【まとめ】.webp)
今回のポイントを簡潔に振り返ってみましょう
- クロスバイクのホイール交換で走行性能と快適性が向上する
- 135mmエンド幅のホイールはクロスバイクに多く採用されている
- 700C135mmのホイールにはリムブレーキ用とディスクブレーキ用がある
- 交換には専用の工具が必要だが、自分で作業することも可能
- ホイール交換後はブレーキと変速機の調整が必要になる
- 130mmのロードバイク用ホイールを流用できるが、調整が必要
- 最適なタイヤを選ぶことで耐久性と乗り心地を向上させられる
- メンテナンスを定期的に行えば、ホイールの寿命を延ばせる
- 耐パンク性の高いタイヤを選べば、ロングライドも安心
- 交換作業が不安な場合は、自転車専門店に依頼するのも一つの方法
